僕の小さな奥さん

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僕の奥さんはふわふわな産毛が服の様に生えてるペンギンさんです。 もうとっても可愛くて毎日いつも癒されます。 今日は朝から会議です。 僕がバタバタと支度しているとペタペタと足音に気付いて振り返ると小さなエプロンを付けた愛しい僕の小さな奥さん(ペンギン)である妻が鞄を持ってきながら言いました。 「あなた、今日は大事な会議でしょ? 早く行かなきゃ遅れ……きゃあっ!?」 「あ」 ツルッと妻は足を滑らせて前に倒れると同時に鞄がポーンと宙に投げ飛ばされ、サー…、と僕の所まで滑ってきた彼女を抱き止め、宙に投げ飛ばされ落ちてきた鞄も難なくキャッチして言う。 「もう~鞄を持って歩いちゃダメって言ってるじゃないですか」 すると妻はもじもじしながら。 「だって私はあなたの奥さんよ? 夫の送り迎えは妻の一仕事よ? ///」 そう言って頬を赤らめる妻に僕はぎゅっと抱きしめた。 「可愛い事を朝から言わないでくれ……これでも愛くるしい君と 過ごしたいのを我慢しているのだから ///」 「ッ!? ///っ」 妻は顔を真っ赤にしながら言う。 「は 早く仕事に行きなさい!! ///」 そう言って僕を送り出す妻の顔はまだ顔が赤いまま。 僕はそんな妻の姿を思い出し、ニヤニヤと笑いながら出社したのだった。
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