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東径
辛国の統治する東径の慰安婦場の楽栄館では今日も辛国の軍服に身を包んだ兵士が怒りをぶつけていた
「まったく腹ただしい アメリアは全てを奪って、この不毛な国だけを残し統治しろだと」
髪を狩りあげ横に流した細身の丸眼鏡の大尉であるキムが酒を口に運び舌打ちする
「まあ大尉、落ち着いて下さい 我々もアメリアの加護を受けて生きてるわけですから」
太った軍服のヨウが愛想笑いを浮かべる
「ふん!こんな猿だらけの終わった国で あと二年も 役目をしないといけないとは」
キムは苦々しく杯をおくと
「我が国も中の国やロリアのように人体実験や臓器売買をもっとするべきだ」
「キム大尉…しかし その非人道的な行為に苦言をする国々もあるようで…」
「しょせんは現場を知らぬものたちの戯言だろ 猿たちは我々のお陰て生きていられてるいるのだ! なあ?」
キムは隣で酌をしていたペラペラの紺のワンピースを着た長い髪の女を抱き寄せた
「ほら笑えよ お前の国の連中を殺したやつに犯されながら生きてますてな」
キムは高笑いをし女性は痩せ細った青白い顔でコクりとうなずき 乾いた笑顔を浮かべた
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