ショウグン

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ショウグン

太陽が登り楽栄館の建物が見えなくなるまで進むと瓦礫の影でユウコは、おぶっていたメイをおろし 手提げから短銃を取りだしたあと手提げを枕にして寝かせてあげた ケビンは寝息をたてるメイを微笑ましくみたあとユウコに向きなおり 「先ほどはありがとうございます えっとお名前は?」 「…ユウコ」 先ほど奪った短銃を握り角度を変えながら見つめ彼女は、ぶっきらぼうに答えた 「逃げ出してきたんですか?」 「そうよ ねぇあんたコレ使える?」 「銃ですか?いや その手は疎くて 私の武器はこれです」 ケビンは胸にさげたカメラを指さす 「ジャーナリストて言ってたね この国に取材に?」 「ええ…簡単に捕まってしまいましたが」 「ふうん」 「ユウコさんは何故逃げ出してきたんですか?」 「この子のためよ メイが変態ともに弄ばれそうになったから逃げ出したの」 「…ひどい こんな小さいのに」 「…この国じゃ普通の事だよ」 ユウコは短銃の引き金を引いた 「それを武器に闘うつもりですか?」 その問いにユウコは首をふり 「これは逃げられない時のための自殺用 女将…ある人がそのために持っていきなさいて教えてくれたの」 ユウコはの憂いのある目にケビンは唾を飲み込んだ
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