ミルキーブルー

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「今日は我が家の秘湯で我慢してね」 「誰も来ない、二人っきりのお風呂だもんね。うん、秘湯だわ」  旦那と二人で湯船に入る。ちょっと狭いけれど温かい。密着している肌から伝わる旦那のぬくもりに幸せが込み上げてくる。旦那の肩に頭を乗せた。 「甘えんぼモードだね」  そう言って「よしよし」と頭を撫でてくれた。  ミルキーブルーの入浴剤のお陰で、私の心は早くもアイスランドに飛んで行っていた。旦那と二人、もくもくと湯気の上がる大きなミルキーブルーの露天風呂で泳ぎまくっていた。  お湯も空もミルキーブルーだった。  二人は溶け合って一つになって、一生離れられなくなる。  二人は逸話になるんだ。    
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