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「感覚的な話だけど。もう会っていない人って自分からしたらもうこの世から消えたって言えると思うんだよ。
前の職場の人たちはやめて以来会っていないし今どうしてるかも興味もないからわざわざ消すほどもないと感じたからな」
今まで聞いたこともないような冷たい父の物言いに背筋が凍った。
言い切ると父は僕と目を合わせることなく自室へと向かっていった。
もしかしたらあまり聞いてほしくない話で少し苛立っていたのかもしれない。
なんのけなしに聞いていい話じゃなかったかもしれないな、と反省しつつ父の話を反芻していた。
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