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「えっ?」
お弁当を食べ終わった後,作るのが余程楽しいのか,1人でも作れる物を先に作り始めて居た璃桜くんが,慎さんが座って居る傍まで来て手を伸ばす。
慎さんは,璃桜くんから貰った物を手のひらに乗せた状態で目を見開いて驚いている。
「こ...これ...ブレスレット??」
「んゅ?ぶえ...?」
璃桜くんは,ブレスレットの意味が分からなかったのか,“おててにちゅけゆやつ〜”っと『ニコッ』と笑いながら伝える。
「ココちゃん...まさか...このブレスレットも璃桜が...?」
「うん。そうだよ。あたしは,革紐の結び目部分だけ手を貸したぐらいだもん」
慎さんは,貰ったブレスレットを早速着ける。
「...どう?」
「うん,似合ってる」
あたしは,素直な感想を伝えると,慎さんは,リビングテーブルの所で新たに何かを作成しようと考えてる璃桜くんに近付き,後ろから抱き締めてブレスレットのお礼を言っていたのだ。
「ねぇ〜璃桜は,作るの好き?」
「うん。 しゅき〜♪」
璃桜くんの手が止まったままだった事に気づいた慎さんは,璃桜くんを後ろから抱き締めたまま,どうしたのかを聞く。
「んと...ちゅぎ,なにちゅくろ...」
「そうねぇ〜。 あっ!! コレとかは,どうかな?」
慎さんが,後ろから指で差したモノを確認すると,璃桜くんは,すぐ様必要であろう材料を選び出す。
「璃桜? 出来るなら....でいいんだけど...」
「...?」
「ソレ...同じモノを3つ作れるかなぁ?」
「んゅ? みっちゅ??」
璃桜くんは,首を傾げながらも,少し考えた後材料を用意し始める。
「...んゅ?.... おちゅめにぬゆのどえ??」
テーブルの上にある材料を『キョロキョロ』としながら探して見ている。
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