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それを見たあたしは,飲み物を3人分テーブルに運び,座ると3人で手を合わせて,『頂きます』をしたのだ。
お弁当の蓋を開けた慎さんと璃桜くんの反応が気になったあたしは,2人の様子を伺っていた。
「んわぁ〜♪くまたんだぁ〜」
「本当だね。パパのお弁当もくまちゃんおにぎり。璃桜とお揃いだね」
慎さんが璃桜くんと顔を見合わせて微笑み合う。
「あの...子供向けのお弁当で...ごめんね?」
あたしは,思わず謝る....。
「どうして,謝るの? ワタシは,凄く嬉しいけど...?」
「えっ?」
「言ったはずよ?3人で一緒に...って。中身も一緒の方が話が合うし嬉しいわよ」
慎さんが璃桜くんと“ねぇ〜♪”っと言いながらお弁当を食べ始めた。
あたしはと言うと,ほんの一瞬だけ『ポカーン』っとなってしまったが,嬉しそうにお弁当を食べる2人の姿を見つつも,ゆっくりとお弁当を食べたのだ。
「ねぇ,慎ちゃん? さっきの話に戻るんだけど...」
「さっきの話?」
お弁当も食べ終わり,ゆっくりとお茶を飲みながら,お昼を取る前にしていた話に戻した。
「璃桜が作ったアクセサリーとかをサロンで飾るって話...」
「それが,どうかしたの?」
慎さんが,“やっぱり...反対?”っと眉をハの字にして首を傾げる。
「反対なんてしないよ。 ただ...せっかくだから,サロン用のブログとかあるなら写真撮って,投稿したらどうかなぁ〜っと思って...」
「サロン用のブログ?」
今度は,慎さんの一言にあたしが首を傾げる...。
「あれ...?もしかして....お店の公式サイトはあっても,ブログとか,つぶやきが出来るSNSの公式アカウントは....ない...とか?」
あたしが聞き返すと慎さんは,“言われてみれば,やってなかったわ”っと言って来た事に驚きを隠せないで居た。
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