1.スマホが通じない

1/7
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ

1.スマホが通じない

「祐二 お前のアイポンつながってる」  「あれ、圏外だってさ・・・・」 「おい どーなんてんの また前みたいに ハードバンクのスマホが故障ってか。」 「俺のアイポンもつながっていないぞ!」 「颯のスマホって Buの機種だろ?」 「Buもみんな圏外なのか・・・」 「早坂、お前は Dakamoのアンドロイドだろ。 確認して見ろよ。」 廻りの友人たちから指摘されて 笑いながら友人たちの様子を眺めていた 早坂 旬は担いでいたリュックサクをを下ろして バッグの中に入れた アンドロイドスマホを取り出した。 「あれ、Dakamoもダメみたいだ・・・ 」 「という事は このあたりのスマホはみんな全滅なのか。 通信基地でトラブルがあったのかな。」 名古屋駅からほど近い 名京大学の学内のオープンテラスには ベンチや噴水の周辺には100名近い学生たちがそれぞれのグループで集まり談笑していたのだが、周囲に居た幾つかのグループでも、スマートフォンがつながらないことで いぶかしがる学生たちの様子が多く見え始めた。 「なんで・・ つながらないんだ。」 「旬 まいったよ」 経済学部の同級生、立花亮太が話の輪の中に飛び込んで来た 「どうしたんだ」     
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!