彼女と俺~気持ち~ユキside

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4 はぁ… 授業に集中出来ないよ 陽太くんのことが頭の中に チラチラして 現れては消えていく 寂しそうな顔… 授業が終わって 帰ろうと片付けていたら 海が 「ユキちゃん、一緒に帰ろう?」 「ありがとう…海」 友達にまで心配かけてる私 「駅前のカフェで 新しいパフェが出たみたいだよ? 行ってみようよ?」 「うん…」 海の話すら今の私には 入ってこない… 元気づけようとしている海に 悪いことしているようで辛かった 駅まで海と歩く このままじゃ 何も変わらない… 待ってるだけじゃ ダメなんだ! 「海?」 「どうしたの? ユキちゃん?」 「今日はごめん… 用事思い出したの。 この埋め合わせはまた今度するから…」 私は駅に向かって走り出すと 「ユキちゃーん!!」 海に呼び止められたけど 「海!ごめんね…」 私は謝りながら そのまま…走り続けた ………
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