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「どどどど、どーゆーことだ?
む、娘は、やはり怪人などではなかったのか?」
「怪人、と、いうか」
すでに冷静さをとりもどした毒島が答える。
「コトワリです。正確に言うなら」
「ことわり……?」
「ええ、コトワリ。
理(ことわり)を断つから、断理(コトワリ)。
あそこにいるあなたの娘さんーー彼女には、別の世界から来たもう一人の娘さんが憑依しています」
「あっ……べ、別の世界……?」
男は混乱していた。
諭すように、ゆっくりと、毒島はつづける。
「平行世界ーーという概念があります。
ご存知でしょうか?」
「え、まぁ、は、話だけなら聞いたことは……
だがあれは、単なる夢物語ではないのか?」
ゆっくりと、毒島は首をふる。
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