二話 襲撃

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「ぎぃっ!?」  カマキリは、右目に痛みを感じた。  なにかが当たったのだ。 「よっしゃ、命中、どんどんいくでぇ!」  その言葉を合図に、カマキリの全身に、槍のようなものが降り注ぐ。  カマキリはすぐに理解することは出来なかったが、それは、竹だった。  皮肉にも、カマキリ自らが大量に切り落としたそれが、カマキリ自身の体に降り注いでいた。  全身に降り注いでいた竹が、一瞬、やむ。  それが合図だった。 「--!?」  カマキリが気づいたときには、目の前に、太神の姿があった。  太神は、鋭い爪で、カマキリの顔面を引き裂いていた。 「〇×△◆◆■」  叫びにならない叫び声をあげるカマキリ。  視界がグルグルと揺れる中、それでも反撃しようと鎌をもたげたカマキリはーー  ちゅどんっ  落雷を受け、音を立て、地面へと沈んでいた。
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