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私は彼女に対する愛情が足りなかったのであろうか?あんなに可愛く踊る彼女を私は見捨てた。
なぜ、私は人間のぬくもりだけでなく、この世の険しさから守ってあげられなかったんだろう。
何も神様のいたずらではなく、私が引き裂いたのだ、と。自分の意識の問題だ。はっきりした意識の中で、私は貴方を傷つけました。これは、催眠術みたいな、プカプカ浮いた死海みたいなところではなく、はっきりした覚醒した意識のなかで、あなたを振ってしまったんだ。
もう、戻れない、あの甘い生活。いつも笑って、素敵な歌を歌ってくれた彼女はタイムスリップなんかしてもできません。時間は前へ、前へ進んでゆく。ただわかることは、甘い匂いから、決別しなければ、ならないことだ。甘ったるい自分を責めなければ、ピシャッとならないなんてかっこう悪い。
もし、寄りを戻してくれなんて言ったら、生半可な馬鹿だって言われて、馬鹿だ、で終わる。そんな、優しい彼女だからこそ、私は好きになった。
だから、もう終わらなければならぬ。
あなたを一人置いて、すみません。
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