ホットココア

1/6
前へ
/6ページ
次へ

ホットココア

「それ、クセなの?」  そう言われて初めて気付くことがある。 「え?」 「いや、ほら、それ」  彼の言葉に私は自分自身へ視線を向けて確かめる。  広くて明るいカフェの一番奥のテーブル。  大きな窓からの光が差し込む一番お気に入りの席。  気づけば、いつも私はこのソファに座っている。  でも「クセ」とは違う気がする。  彼の言っている私の「クセ」とはなんなのだろう?
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加