不思議な先生

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地方のとある小学校に伝わる、不思議な先生の話です。 その学校の敷地には、新しく建てられた新校舎と今は使われることがなくなった木造の旧校舎が存在し、旧校舎は基本的に普段使われることのない机や椅子、その他運動会などで使う道具の保管場所として利用されているそうです。 そのため、普段は生徒はもちろん先生たちも立ち入ることはなく、ほとんど無人の状態で放置されているらしいのですが、その校舎には少し不思議な噂があり、生徒たちの間で囁かれ続けているらしいのです。 その噂というのが、“放課後になるとたまに職員室として使われていた部屋に明かりが点いている”というもので、誰もいるはずがなく入口は常時施錠されているはずの旧校舎でどうしてそんなことが起きるのかと、生徒たちはあれこれと好き勝手な憶測を言い合ったりしているそうなのですが、この噂には更に続きがあり、それは“電気の点いているときにその職員室へ入ると不思議な先生に見つかりそのままどこかへ連れていかれる”というのです。
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