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事実、この小学校では数十年ほど前に突然生徒がいなくなるという出来事が二度起きたことがあるらしく、当時小学生だった卒業生は「確かに嘘ではない、いなくなった生徒がいることは事実だ」と証言し、それがこの噂に信憑性を持たせてしまっているのです。
このいなくなってしまった生徒二人は、放課後電気の点いた職員室を見て近づいてしまい、正体不明の不思議な先生にさらわれてしまったのか?
それは未だに誰もわかってはいません。
ただ、その子たちの家は色々と問題を抱えていて、単に親が子供を連れて夜逃げをしただけではないのか。旧校舎の明かりも、そのときはたまたま本当に職員が用事があり中で仕事をしているのを子供たちが好き勝手に妄想し騒いだだけのことが、未だに怪談のようになって伝わっているだけだろうと、そういう現実的な意見を述べる人もいます。
もちろん、そういう可能性も充分にあり得ます。
あくまで当時の生徒たちが面白半分で作り上げた噂でしかないのか、それとも本当に不思議な先生という、見た者をどこかへ連れ去るこの世の者ならざる存在が潜んでいるのか。
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