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予定より5分程遅れが出ている。
私のような小市民にはそれだけで幾許かの焦燥感が芽吹いてくる。
萌芽、のような感じだが、成長スピードが早い。
良し悪しのわかれる趣味ではあるが、
月に1.2回、休みの朝に私は西川口にある
店舗型の風俗店に通うのが慣例化してしまっている。半年ほど前からだ。
風俗遊び歴が長い同僚などは、どこと決めずに場所や業種問わずに様々な所へ赴くようだが、私にはなにか広すぎて選びきれなくなってしまう。
何がいいかと言われてもよくわかっていない。特に決まった相手もいず、あたりもハズレもあった。値段も相場相当。惰性で足を運んでる。
頻度はそんな高くないため従業員にはなんの印象ももたれないだろう。
なんとなく生理現象の処理場所である、というだけ。表立って言えるわけないがまぁ、独身の30男としてはそれなりに健全な趣味なのだと思う。
萌芽は茎を形成し葉をその身につける。
いつもこんな待つかな?
しかし人間がやることなので多少はずれが出るだろう。わかる。
だが憤りではなく焦りが、焦りというか、
要するに不安なのだ。
実は指名なしで遊ぶのが好きなのだ。
ちょっとしたギャンブルというか。
特に激しい生活を送ってない自分が手に入れる事が出来るお手軽なヒリヒリ感なのである。
だが、しかし、この気持ち良さと焦りの同居する不安はなんなのだ。
毎回こんな思いをするのだが、こんなスリルだったろうか。
外れたらどうする?好みドンピシャではなくても構わんが、最低限太っている女性は避けたい。他はまぁなんとかなる。ただ私の場合、
相手が太ってるとダメなのだ。萎えてしまい。サービスを受けられない。
確かGカップの嬢が出勤しているはずである。
G だ。G。胸がある分多少は他に肉が付いているのはわかるが、そういう嗜好があるのはわかるが、Gというのは通常あまりお目にかかれないのではないだろうか。
そう考えるとあまり落ち着いた気持ちではいられなくなってしまう。
芽吹いた小さな萌芽はどうなっているのだろうか。一つ一つの葉が笑い顔、泣き顔の形に葉脈を這わせている。
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