4人が本棚に入れています
本棚に追加
本物だ!?
本を送った事は誰にも言ってない。
声だってーー。
そこで、裕太は我にかえる。
ーーあれっ!?
死んだ前の持ちの主の名前を言われたら、新しい持ち主は死んでしまうけど。
死んだ前の持ち主本人が、出た場合はどうなるんだっ!?
どうしようっ!?
そうだ、とにかくーー
「実は、俺ずっとお前の事が好きだったんだ!!」
今しかチャンスは無い!?
裕太は告白していた。
「……。」
「……!?」
「ごめん。タイプじゃない」
…カチャ
それきり、もう雅美に電話が繋がることは無かった。
「……噂話なんて、全然信用出来ないな。なんだよこれ?」
夕暮れの中、裕太は1人呆けた声で呟いた。
「ああでも、割と声が元気そうだったな」
裕太はなんだかちょっと嬉しかった。
終わり
最初のコメントを投稿しよう!