死人に電話

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本物だ!? 本を送った事は誰にも言ってない。 声だってーー。 そこで、裕太は我にかえる。 ーーあれっ!? 死んだ前の持ちの主の名前を言われたら、新しい持ち主は死んでしまうけど。 死んだ前の持ち主本人が、出た場合はどうなるんだっ!? どうしようっ!? そうだ、とにかくーー 「実は、俺ずっとお前の事が好きだったんだ!!」 今しかチャンスは無い!? 裕太は告白していた。 「……。」 「……!?」 「ごめん。タイプじゃない」 …カチャ それきり、もう雅美に電話が繋がることは無かった。 「……噂話なんて、全然信用出来ないな。なんだよこれ?」 夕暮れの中、裕太は1人呆けた声で呟いた。 「ああでも、割と声が元気そうだったな」 裕太はなんだかちょっと嬉しかった。 終わり
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