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「いったい何だったの・・・?!あの風船オークは?!」
雌オークのププは、頬のジンジンする感覚を気になりながらも、呆然とへたりこんでいた。
「『魔法少女』・・・魔法少女って何よ?
私、前世のイノシシ時代は瓜坊持ちのオバサンなのよ?
全身ゴム臭いから、元の姿に戻りたいわ。」
ププは、息を思いっきり吐き出すと、
ぷしゅ~~~~~~!!
と空気が抜ける音がして、元の雌イノシシオークに戻った。
「あーしんど。これから私、どうすりゃいいの?!
息を吸って吐いて魔法少女にとか、身体に風船を埋め込まれた気分・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
その時だった。
周りに轟音が鳴り響き、目の前に巨大な影が迫ってきた。
どがーーーーん!!がしゃーーーーーん!!
「わぁーーーーーー!!」
「ぷぎーーーーーーーーーーーっ!!」
「ここまで奴等がきたーーーー!!」
オーク住民達が、必死に巨大な影から逃げていくのをププは見た。
転んで泣いている子オークを慌てて救う、親オーク。
悲嘆してたじろぐオーク。
・・・私・・・私・・・・
ふと、その時。
ハンターに助けられずに射殺された、瓜坊達や夫が、雌オークのププの脳裏にフラッシュバックした。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
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