4.カーテン

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 自分の意地の悪さに、少しだけ可笑しくなる。  ほんのり薄紅色の唇が、三日月を描いた。  窓からは柔らかい日が差し込み、穏やかに移ろいつつある時間を感じさせる。  月はもう沈んだ。  準備は万端だ。  男子高校生の鼻歌でも聞こえてきそうな、ご機嫌な朝。  それに意地悪くあらがうようにして、椅子を蹴り倒す音が響いた。  温かい部屋の空気を読まない、けたたましい衝撃。  私はカーテンと戯れる。  彼の匂いに包まれて、私は最期に微笑んだ。
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