あなたの温もり

2/6
前へ
/42ページ
次へ
 ホルモン治療に移る時、副作用の事を聞いた。 女性ホルモンに(ふた)をする薬。 だから、生理も止まる、あるいは無くなる。 だから子供が産めなくなる。 更年期障害のような性質が出る。  最も危険なのが、子宮がんのリスク。 乳がん治療の薬を飲んで、子宮がんになるの? でも本当らしい。 乳がん検査に加え、子宮頸(しきゅうけい)がんと子宮体(しきゅうたい)がんの検査。 つまり子宮の外側と奥側。その時、必ず聞こえる音。 カーテンで目隠しして可動式の産婦人科の椅子で、あちら側は見えないけれど 話し声はするし、超音波の器具を入れますよ、ここから体がんの検査ですよ と声がかかる。 体がんは外側の『(ちつ)』でなく、奥の『子宮』に入る。 エコーでも調べるけど、奥に入って何をするか? ブチっと音がする。 頸がんは内膜(ないまく)の表面をこするだけでいいが、体がんは 生体検査(せいたいけんさ)(生検とも言う)に出すために、一部、切り取るのだ。 その痛い事…。 がん検査ってなぜこんなに痛いの?と考える。 しかし乳がんはマンモグラフィ(撮影時の数秒で、まだマシ)とCTと RI(<骨シンチ> いわゆる骨に()んでないか調べる)は年に1回 なのに、子宮がん(頸がん、体がん)は年に2回。 何故、そっちが多い⁉
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加