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すると、それで俺、大変なことになったのと、昔話を始めた。
「小学生の頃な」
「Aちゃんと、付き合ってたらBちゃんに告白された。」
「で、2人と付き合うようになって」
ふたまた!と思いつつ、気になり続きを聞いた。
「そしたらAちゃんと帰宅途中で、Bちゃんとバッタリ会っちゃて
・・・あれは気まずかった。Bちゃんに悪いことしたと、すごく反省した。」
「だから1人の女としか、付き合わない。別に好きな子が出来たら、
キチンと別れてから付き合う。」
フーンと私は、あいづち。
「今はみゆ、一筋だけどな」
結局、それが言いたい訳?
「みゆ、愛してる」
あなたは真面目な顔で、そういう。
私は好きと言うけど、愛してるなんて、恥ずかしくて言えない。
すると彼は手帳を見せた。何か書いてある。
『俺が愛してると言うのは、意味深なんだ。好きじゃ足りない。
お前の家族もみんな、1つにして守る。だから愛してるでないと
ダメなんだよ』
携帯じゃなく、手帳にメモしてるの?と聞くと、
間違って誰かに送信したらマズイだって。
彼はおっちょこちょい。ありえる。
彼なら、間違いメールをやりかねない。
そして大事そうに写メを見せてくれた。
「私の写メばかり、ツーショットは?」
「俺、写真写り、悪いんだよ」
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