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自慢?焼きもちしちゃうぞ
「俺って実は、もてるんだぁ」
照れ笑いして、あなたが言った。
タバコ屋のおばさんに、コンビニの店員に、チョコを毎年
もらってるんですって。
大学時代の後輩の女子にも、食事によく誘われると自慢する。
さては私に、焼きもちを焼いてほしいのかも?
「言っとくけど、私って凄い焼きもち、だからね」
「分かってる、みゆが一番。」
そうして、よしよしと頭をなでてくれる。
まるで子ども扱い。
年の離れた兄と同級のあなたは、私とは7つも8つも違う。
おまけに早行きの3月生まれのあなたは、兄と同級でも、ほぼ1つ年上。
兄は10月生まれだもん。
私とは、もっと離れちゃうじゃないの。
もてるって、どれくらい?という、顔をしてたんだろう。
彼は「小学生の頃から、もててたな」と言う。
メガネの似合う彼はハンサムというより、平均的。
背は兄より高く、スラッとしてる。
おまけにビールを飲むのに、ビール腹になってない。
そしてあなたは「みゆは美人というより、可愛いタイプだ」と言う。
「分かってますよ、自分が美人じゃないって」
アカンベェしたら「美人は3日で飽きる」だって。
「もてる男は困るなぁとか、自慢してるくせに」
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