あじさい

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まったりとした部室、最近は放課後何気なく部室に集まり、まったりとするのが癖になってしまった。 しかし、今日は梅雨時なのに珍しく晴れた日。 開かれている窓、爽やかな風になびいたカーテンが机を撫でては戻るを繰返し、その度に太陽光がチカチカと机に反射し、部屋全体で光りが遊ぶ。 外では、雫滴るあじさいの上をお散歩するカタツムリを無視するかの様に、涼子先輩と吉田先輩トリオたちがフリスビーで遊んでいるのが見える。 私はと言うと、今日の授業のまとめをしていた。 すると、突然!バンと、机を叩いたのは、るなちゃんだった。 「一年!注目!今日は珍しく晴れています!」 「どうしたの、るなちゃん!」 るなちゃんは目を見開いて、眉に力を込めて、拳に力を込めた。 「私は遊びに行きたいよ~」 そこ聞いてるの!って彼女が指を指した先には、イヤホンをしてギターと楽譜を足を組んでにらめっこする健治くん。 彼女はツカツカと歩き寄り、ポンポンとイヤホンを外し、再度「遊びに行くよ!」っと強く言った。 彼は、「いいよ」って案外素直だった。 ゆうくんは……寝てる、ちっちゃい低反発枕で寝てる。授業中もああだけど単位大丈夫なのかな……。 ツカツカと近寄る彼女。 起きてくださいと、優しく揺さぶり、ンア?っと起きたゆうくんに、彼女は「遊びに行きますよ。」っと優しく告げた。 これには健治くんも「俺と態度違くない!?」と抗議するも、「てめえはいいんだよ健治」って軽くあしらわれて笑えた。 あの二人はなかいいんだか悪いんだか。 遊びに行くのか~どこがいいだろう?今の時間じゃショッピング位かな。 「るなちゃんどこ行く?この時間だとショッピングでもしに行く?」 「そうだね……それか映画とかどうかな」 「それ室内じゃねえの」と健治くん。 怒られるぞ~。 「うるせえぞ健治」 この二人、睨みあってるよ……。 「映画って今、なんかやってるかな?」 「「パデルトン2」」 二人反応した、るなちゃんと健治くんだった。二人は硬く握手を交わした。全くこの二人は~。 こうして、映画を観に行く事に決定した。
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