69人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
まったりとした部室、最近は放課後何気なく部室に集まり、まったりとするのが癖になってしまった。
しかし、今日は梅雨時なのに珍しく晴れた日。
開かれている窓、爽やかな風になびいたカーテンが机を撫でては戻るを繰返し、その度に太陽光がチカチカと机に反射し、部屋全体で光りが遊ぶ。
外では、雫滴るあじさいの上をお散歩するカタツムリを無視するかの様に、涼子先輩と吉田先輩トリオたちがフリスビーで遊んでいるのが見える。
私はと言うと、今日の授業のまとめをしていた。
すると、突然!バンと、机を叩いたのは、るなちゃんだった。
「一年!注目!今日は珍しく晴れています!」
「どうしたの、るなちゃん!」
るなちゃんは目を見開いて、眉に力を込めて、拳に力を込めた。
「私は遊びに行きたいよ~」
そこ聞いてるの!って彼女が指を指した先には、イヤホンをしてギターと楽譜を足を組んでにらめっこする健治くん。
彼女はツカツカと歩き寄り、ポンポンとイヤホンを外し、再度「遊びに行くよ!」っと強く言った。
彼は、「いいよ」って案外素直だった。
ゆうくんは……寝てる、ちっちゃい低反発枕で寝てる。授業中もああだけど単位大丈夫なのかな……。
ツカツカと近寄る彼女。
起きてくださいと、優しく揺さぶり、ンア?っと起きたゆうくんに、彼女は「遊びに行きますよ。」っと優しく告げた。
これには健治くんも「俺と態度違くない!?」と抗議するも、「てめえはいいんだよ健治」って軽くあしらわれて笑えた。 あの二人はなかいいんだか悪いんだか。
遊びに行くのか~どこがいいだろう?今の時間じゃショッピング位かな。
「るなちゃんどこ行く?この時間だとショッピングでもしに行く?」
「そうだね……それか映画とかどうかな」
「それ室内じゃねえの」と健治くん。
怒られるぞ~。
「うるせえぞ健治」
この二人、睨みあってるよ……。
「映画って今、なんかやってるかな?」
「「パデルトン2」」
二人反応した、るなちゃんと健治くんだった。二人は硬く握手を交わした。全くこの二人は~。
こうして、映画を観に行く事に決定した。
最初のコメントを投稿しよう!