僕は、この物語の題名を知らない

あじさい

あー面白かった！可愛さと、コメディとスリルと涙があったよ！

るなちゃんと健治くん嬉しすぎて二人でスキップしてるよ。

「ゆうくん楽しかったね。」
「ああ……そうだね。」
なんだか浮かない表情、ゆうくん楽しくなかったのかな？
「楽しくなかった？」
ゆうくんはまた変顔をして困った顔をしている。どうしたんだろう。
「いや、違うんだ。とっても楽しかったんだけど……。ほら、前にゆかと二人で映画行く約束したような？現代版かぐや姫みたいの」
まずい、まずくはないのかも知れないけど、事故起こす直前に見た映画だ。
『突然いなくなっても探さないでね』って言った。
「気のせいじゃないかな？」
「そうだっけ？いや、忘れてたらゆかに悪いなあと思って」
ごめんね。ゆうくん。

るなちゃんと健治くんが前から戻ってきた。
「ゆかちゃん、祐司くんコメダでおやつにしない？」

コメダ？ってなんだろう？
私が顔に？を書いていると。健治くんがビシッと人差し指を立てた。
「ズバリ！コメダ珈琲店の事です！」
なんでもこの前のゴールデンウイークで三重県行ったときのジェットコースターの休憩に入ったんだって。そしたら美味しかったんだって！
しかも、コメダが関東に進出していてこの近くなだって。
「よし行こう！」