あじさい

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スタバとも、ドトールとも違う! 木目のフローリングにクリーム色の壁、木のテーブルに朱色の可愛いソファー。 優しい色のくつろげる店内がそこにあった。 席に通され、メニューを開くなり、るなちゃんが身を乗り出した。 「オススメがあるんで・す・よ……」 これです!と開いたページを見た。白ノワール?何やら、パンの上にどかっとソフトクリームが乗っている写真がある。 「これはね、なんと熱々、サクサクふわふわのパンなんです!その上に冷たいソフトクリームが乗って更に大量のシロップがかかった甘甘、サクサクふわふわ熱々冷え冷えが合わさった。超オススメデザートなんです。結構大きいので量が自信ない方はミニをオススメします」 美味しそうだし食べてみたい! 「私、ミニ食べる!」 オッケーと、テキパキと次にゆうくんにふる、るなちゃん。 「祐司くんは?」 「僕もミニで」 「健治、あんたは普通でいいよね」 健治くんは深く頷いた。 「もち!」 あと、飲み物は?と彼女が聞くと、カフェオレ、コーラ、ミルクティと流れる様に決まった。 そして、彼女は、すかさず店員をよんで注文する。本当にるなちゃんは段取りがいいと言うか、テキパキしている。頭の回転が早いのかな?って思うよ。 そして、それはやって来た。るなちゃんと健治くんのが明らかに大きい。メロンを半分にしてその上にソフトクリームを乗せた位の大きさがある。 私とゆうくんのはその半分位で平気だけど、健治くんはそれでも大丈夫だと思うけど……。 「るなちゃん大丈夫?それ食べきれるの?」 るなちゃんは大きな目を丸くして不思議そうな顔をしている。 「甘い物は、別バラよ!なあ健治」 「もち」 それならいいんだけど、てか健治くんの『もち』って健治くんの中で流行ってるのかな。まあ触れないでおこう。
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