あじさい

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待合せ場所は坂の近くのコンビニだった。私達が着くともうすでに男子達は集まってガヤガヤと喋っていた。 「お待たせ~」って涼子先輩が降りていくと。男子達の視線が釘付けになった。 涼子先輩は、私達、女子でも惚れるからね~わかるよ。 ゆうくんは、私に何か言ってくれないかな。いや、でもあの人は鈍感だしな……。 とりあえず期待はせず挨拶しておこうかなと思っていたら。 「おはようゆか!」 って言ってこっちに来てくれた。 「髪編み込んだんだ、いいね」 あら、結構ちゃんと言ってくれるんだね。 「服は、どうかな?合ってるかな?変じゃないかな?」 ゆうくんは、真面目な顔で私を見回す。ゆうくんっていつもふざけないから好き。なんか聞くとまず真っ直ぐ見てくれるから。 「良いと思う。似合ってる」 「えへへへ、ありがとう。」 なんか照れ臭いけどね。 はい注目!って言うお馴染みの部長の声が聞こえて来た。 部長と吉田先輩と涼子先輩で話して、まず時間も時間だしお昼が良いかな?って事になったらしい。時間は11時か……ちょっと早いけど。私も含めてみんな賛成のようだ。 ・・・・・・・・ お昼はラーメン!吉田先輩が行き付けの美味しい所を知っていた。 ラーメン「左京」。濃厚味噌ラーメンとしそ餃子が美味しいんだって! 県道から少し入った細い道、一軒の古民家の様なたたずまいの「左京」があった。 店内は玄関で靴を脱ぐ一面板の間のお座敷、囲炉裏があったら昔話だよ。 みんな吉田先輩オススメの濃厚味噌ラーメンと、しそ餃子を注文した。楽しみ!早く来ないかな!
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