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そして、代わり映えのない景色が戻ってきた。今日は良いことがありそうだ、と私は思った。他人に気づいてもらえたのは、数カ月ぶりだった。
私は景色を眺めるのを中断して、その場に座り込んだ。屋上の地面はいかにも汚い感じだったが、私は気にしなかった。いや、気にする必要がないのだ。
地面の汚れをさっと撫でた。そして、てのひらを見た。予想通り、埃ひとつついてはいない。
苦笑がこぼれそうになった。わかりきっていたが、何故かそんな気分になった。
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