へびいちご、クリスマスを迎える

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「まあ、落ち着け二人とも。とりあえずコーヒーを飲んで落ち着こうじゃないか。」 「なんだよ!フィッシュ!お前は悔しくないのかよ。」 「悔しいよ、悔しいさ、悔しいにきまっておる。 毎年、毎年、うんざりするほどサンタサンタで、いつか必ず恨みを晴らすと考えて続けて早、数十年!」 「そんなに長い間考えてるなら、二、三発は殴ったことあるんだろうな。」 「それがじゃ、その積年の恨みを思い出すのは決まってクリスマスの1週間前なんじゃ。わしはあわててサンタのところへ行くのじゃが、いつも「今忙しいから、後でね。」と言われて、そのままなんやかんやで、年を越して忘れてしまうんじゃ・・・ しかし!今年はアニューとミッチェがわしの心の奥底に眠る思いを呼び起こしてくれた!まだクリスマスの2週間前じゃと言うのに!これはチャンスじゃ、ホントーに今年こそ、恨みを晴らそうではないか!」 フィッシュはミッチェとアニューの肩を抱いて言った。ついでに二人に煙草を咥えさせて火をつけた。 そしてアニューとミッチェは、ついさっきまで落ち着けといっていたフィッシュが一番興奮して、あっという間に煙草を吸い、さらに二人が一本の煙草を吸い終わるまでに五本も吸ったのを冷静に見ていた。
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