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キリッとラインなのにぱっちりした、吸い込まれそうになる綺麗な瞳。
スッと伸びた鼻筋に、薄過ぎず厚過ぎずでベスト配置された唇。
イケメンのお手本のようなイケメン。
ですが────
「あなた……誰ですか……!? 」
「えっ? 」
私はただ、大好きなお菓子の箱を開けようとしていた。
それだけだったのに、なんで?
なんで部屋が大変なことになって、
気が付いたら知らないイケメンが上がりこんでる……?
助けてもらったのは、ありがたいけど。
なぜいまだに……私は抱かれたままでいる……?
どう考えても、どうなってるのか分からない。
戸惑う私に、そのイケメンはフッと笑ってみせると──。
「あなたは絶対、ぼくを知ってますよ」
「えっ?」
「だって、ぼくは……あなたの『お口の彼氏』ですから」
「………………え? 」
そんなニッコリドヤァと言われても……
この状況じゃむしろ恐いわ……!!
色々な意味で、どきどきが止まらない!!
これが私と『彼』との出会い。
はじめましての、始まりだった──。
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