2人が本棚に入れています
本棚に追加
それに、そんなことして実は本当にメーカーから送って頂いてました、だったら……せっかくのご好意なのに、疑って申し訳ないことこの上ない。
開けていいものか、どうしたものか。
ベッドの上に置いた荷物と、同じくベッドの上で正座した私が対峙すること数分。
……別に罠だったとしても、消費者センターなりどこへなりと相談すればいい話じゃない?
つーかもう、正直になろう。
開けたい。
なんだかんだ考えたわりに、私は結局我慢しきれずその箱を開けた。
神からなんか荷物届いたどー!! 的な記念撮影も、実は悩んでいるうちに済ませてある。
もはやこれ悩んでいたと言っていいレベルか怪しいんだけど、今となってはどうでもいい。
そんなことより、荷物の中身はなんだろな!
いそいそと開封して、緩衝材を慎重にかき分ける。
徐々に見えてくる、それは……
その中に入っていたのは──
「……うそ…………」
──私が月イチで買っていた、愛するお菓子のパッケージ箱。
ヨーグルト味のガブリッチューだった。
最初のコメントを投稿しよう!