とんでもない美形

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これから起こり得るあらゆることを勝手に想像し、びくびくしながらスーツの男達の後ろについていくと遂にある一つの部屋の前まで案内された。その部屋の前に来ると男達は殊更丁寧な態度になり、中に居るのであろう人物に声をかけた。 「失礼致します。足立様をお連れしました」 すると数秒の沈黙の後、中からは短く「入れ」とだけ素っ気無い返事が返ってきた。低く落ち着いた、しかし威厳のある声だ。 もしかしてこの中にいるのが、俺を連れ去るように指示した人物か。一体どんな奴なんだろう…。声だけで判断すると、割と若いような気がしたが。 許可を貰って男たちが障子に手をかける。そうしてすっと、俺と部屋とを隔てていた障子が開け放たれた。 開け放たれた部屋の中を見て、俺は目を見開いた。こいつが、俺をここまで連れてくるように指示した人…? そこに待っていたのは、これまで見たことも無いような、そう、"とんでもない美形"…
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