ぷろろーぐ。

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「かわいそうなリコちゃん」 ─雨の音が聴こえる。 「私が、守ってあげるね」 ──微かに血の臭いがした。 「リコちゃんは、誰にも渡さない」 ───ジャラっと鎖の音が聴こえる。 そして私は、何故か嬉しそうに笑うんだ。 おかしいなぁ。 「ありがとう、マイちゃん」 嬉しくなんて、無いのに。 「大丈夫、私が居るから」 マイちゃんがふふっと笑った。 「──ずっと、ずっと、ね」
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