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「……は?」
私が、舞を?
いつでも私を大事にしてくれた、舞を?
いつでも私を傷つけた、こいつらと?
いじめろって言う訳。
「……は?意味わかんな──っ…!」
こいつは、また嬉しそうに嫌な笑い声を上げた。気持ち悪い感触を、肌に感じた。
「あはっ……断れる訳、無いよねぇ……」
こいつ、本気だ。
本気で舞を────。
「早く決めてくれないかなぁ。
私、退屈が一番嫌いだからさぁ」
クスっと笑いながら、手に光る物を持つ、こいつは普通じゃない。
軽く振り回して、風が音を立てる。
「……ぁ‥待って……嘘、‥でしょ……」
喉の奥が乾いていくみたい。
目がチカチカする。
「ううん!私、嘘って大嫌いなんだぁ」
また、私………こいつに………………いじめられなくちゃ、いけない‥の?
どうして?
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