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井上の赤黒くくすんだ男らしい幹を見ていると、香は勝手に舌なめずりしてしまう。長さは自分と変わらないが、太くて嵩が大きくて香のイイところを的確に刺激してくれる。その快感を覚えてしまった体は、井上のモノを見ただけで疼いてたまらなくなる。
本当は今すぐにでもそれで犯してほしい。しかし、今は叶わないとわかっている。香は井上に抱きついて、いっそう激しく腰を振った。
恋人の痴態に先に音を上げたのは、井上だった。
「ああ、ダメだ。もう俺、イきそ……」
井上が息を荒くし、二人の幹を纏めて握る。濡れているので滑りが良くて、二、三度扱かれただけで射精感がこみ上げた。
「りょ、稜……出ちゃうよ……どうしよ……」
ふと、最後までしなくても、二人して射精してしまえば痕跡が残ることに気づく。ティッシュに出したとしても、どこに捨てればいいのか。署内のゴミ箱に捨てるわけにはいかない。
急に現実に引き戻されたが、井上はHにおいても抜け目のないデキる男だった。
「さっきここを見回った時、見つけちゃった」
井上はいつの間にか、トイレットペーパーを一つ手に入れていた。
「どっかの不届きモンが、仮眠室(ここ)でシコッたんだな。後で俺がトイレに流してくるよ」
「みんな、家に帰れてないから……とはいえ、風紀の乱れは問題か」
香の冗談に井上が楽しそうに笑って、太い幹が揺れた。
「じゃ、安心して……ラストスパート」
「んっ……」
井上が左手で香を抱き寄せてキスし、右手で二人の幹を扱いた。
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