64人が本棚に入れています
本棚に追加
これは、帰るな、という事だな、と成瀬は受け止めた。
時刻は21時に近い。
成瀬は、腹をくくった。
八神が寝付くまで、一緒に居てあげよう。
昨日も、ここに泊まったのだ。そうなってもいい、くらいの気持ちの余裕に切り替えた。
蓮が、やたら早い風呂から上がってきたとき、成瀬は皿を食器棚へ納めていた。
「あ、まだいた!」
「ずいぶんだな」
「先生、早くお風呂に入ってよ。臭いから」
「ひどいなぁ」
本当は、嬉しいくせに。
俺ってどうして、こんな嫌なことばかり洋介先生に言っちゃうんだろう。
そして、先生をからかうことばかりするんだ。
最初のコメントを投稿しよう!