誰かが隣にいてくれる

16/33
前へ
/33ページ
次へ
「先生、一緒に寝よう」  やはりそう来たか、と成瀬はうなずいた。  夕食、風呂、あとは寝るだけ、と来れば、寂しん坊の八神は同衾を求めてくるはず、と予想はしていた。 『セックスの後、隣に寝てくれるのがいいんだ』  昨夜はそう言って、胸の内の寂しさを打ち明けた八神。  隣に誰かのぬくもりが、欲しいのだ。 「いいぞ」 「本当!?」  枕を抱えて喜ぶ蓮は、ひどく幼く見えた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加