誰かが隣にいてくれる

17/33
前へ
/33ページ
次へ
「先生のパジャマはないから、俺のを半分貸してあげるよ」 「半分、って」  成瀬は蓮のパジャマの下半分だけ、穿くことになった。 「上半身は、裸か!?」 「別にいいじゃん。セクシーだよ」  少し窮屈なパジャマを下だけ穿いて、成瀬は蓮の隣に横になった。 「ね、腕枕してよ」 「私はお前の情夫じゃないぞ」 「なってもいいよ」  冗談言うな、と笑いながら、成瀬は腕を伸ばした。  甘く縋るように身を寄せてくる、蓮。  猫が喉を鳴らすようだ。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加