EPISODE2:19歳、愛莉

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「そう…もっと拡げて…ああ、丸見えですよ浜田さん。こんな格好してるなんて、社員誰も思いませんよ。ましてや、僕に舐められてるとか、ね」 「あああ、ダメ、ダメェ…」 水音の中、誰も来ない地下倉庫で、下半身を舐め回され骨抜きにされている受付嬢。 まさか、田川も、サイトにメールをしてきた女性が浜田とは思っていなかった。 同じ社員なら…そう。 会社でのプレイが、何よりの蜜の味であろう。 「浜田さん…美味しいです、貴女の汁」 「やめ、てぇ…アッ!」 倉庫で四つ這いになり、肛門と恥部を同時に舐められて果てる彼女を、純粋な人だ、と思う。 「後ろ舐められていくなんて…はしたない人ですね、貴女は」 「ああ…そんな」 下着を取られて、穿くこともできない浜田嬢に、田川は聞いた。 「…好きな人が、居ますね」 「!なんで…それを」 田川は話し始めた。 「前にした時より、快感を深く感じてない。この関係も、もう終わりでしょう。僕の役目は終わった」 「!…あの、もう…お見通しなのでしたら、最後に1つ、頼みを聞いてください。私…田川さんの同期、橋村さんが好きなんです」 田川は吃驚した。 橋村が好きな女性、やはり自分と似ているところがある。冷静沈着、自己分析できて、情に厚い男に惹かれる。 こんな女性は、幸せにしてやりたくなるものだ。 「橋村は友達です。紹介、しましょうか」 浜田はペコリと頭を下げた。 「よろしくお願いします。今日で、最後にします…今までありがとうございました」
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