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――何処までが本気で何処までが冗談なのだろうか。
そも、根拠があるとは云え、こんな巨大ロボなど私財を投じて(おそらくは)3機も建造してしまう人間が[まとも]と云えるのだろうか……
よくよく考えれば、[根拠]となる[侵略者]とは……
「おじいちゃん……」
――何故、今までこのことを尋ねなかったのだろう……
そう思いながら、真奈美は言葉を紡ぐ。
「……[奴等]って、誰?」
その一言は、祖父の表情を引き締めるのに十分であった。
「……着いてきなさい」
そう言って神童寺博士は孫娘に向けて手招きをした。
明かされる真実を前に、思わず唾を飲み込む真奈美はゆっくりと、躊躇いながらも祖父の後に続いた。
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