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――どんな天才でも、やっぱり子供だ……
そう、天才科学者の発表とは云え、流石に[宇宙からの侵略者]の存在は突拍子もない夢物語に聞こえたのだ。しかも、対抗手段が、まるでアニメに登場するような巨大ロボットなのだから、致し方がないのかも知れない。
しかし、神童寺は諦めなかった。
この孤独の科学者は、たった一人でも地球を守るための戦いに挑むべく、先祖がたまたま残していた莫大な遺産と、自らの研究成果より得られた特許料を天才的な頭脳で運営して得られた膨大な資金を湯水のようにつぎ込み、採石場の地下に(無許可で)巨大な研究所兼工場を建設したのだ。
そして遂には……
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