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挨拶
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挨拶
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12月。
「のどか。
帰省した時に、のどかのご両親に挨拶に
行きたいんだけど、年末と年始、どっちが
いいかなぁ?」
夕飯を食べながら、修努が聞いてきた。
「え? それって… 」
「うん。
いわゆる、お嬢さんをください…的なやつ。」
「嬉しい。
じゃあ、私も修努のご両親に挨拶に
行かなきゃね。」
私、ほんとに修努と結婚するんだ…
どうしよう。
ドキドキしてきた。
「のどかのご両親、許してくれるかな?
ダメって言われたら、凹むなぁ。」
想像したのか、憂う修努がかわいくて、私はまた意地悪をしたくなった。
「ダメって言われたら、諦めるの?」
修努は目を見開いて、
「諦めるわけないじゃん。
のどかのためなら、何度でも、頭を下げに
行くよ。」
と真剣に答えてくれる。
私は、そんな修努が…
「だいすき。」
「え?」
「ふふっ
反対される訳ないよ。
修努、小学生の時から積み立てた信頼の
貯金があるもん。」
「いや、その前。」
「え?」
「もっかい、言って。」
「ふふっ
なに? どうしたの?」
「お願い。もう一回、言って。」
「しょうがないなぁ。
………修努、だいすき。」
私がそう言うと、修努は嬉しそうに笑った。
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