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「俺も。
のどか、愛してる。」
こういう時、修努は、私の何倍も私の事を愛してくれてるんだなぁ…って思う。
もちろん、私も修努を愛してるんだけど、高校生の時から思い続けてくれてたっていう修努の愛には敵わない気がする。
好きな人に思われるのって、こんなに幸せなんだね。
夕食後、修努が見守る中、私は母に電話を掛けた。
「もしもし、お母さん? のどか。」
『あら、のどか、元気?
ちゃんと1人で生活できてる?』
最初から、1人じゃないんだけど…
「大丈夫。
それより、あのね、私、結婚しようと
思うんだけど、冬休みに彼、連れてって
いい?」
『え!?
ほんとに!?』
「こんな嘘、吐かないでしょ。
彼がね、年末と年始、どっちが都合がいいか
聞いてるんだけど、どっちがいい?」
『そんなの、どっちでもいいから、早く
連れてらっしゃい。
今週末でも、いいわよ。』
「何よ、それ。せっかちねぇ。
じゃあ、年末って伝えとくね。
また、日にちは連絡するから。」
『あ、彼、うちに泊まってくの?』
「ううん、泊まらないよ。
大丈夫。」
『遠くからいらっしゃるんでしょ?
もし、良かったら、泊まっていってください
って伝えておいてね。』
「分かった。一応、伝えておく。
じゃあね。」
私は電話を切った。
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