プロローグ

3/5
4589人が本棚に入れています
本棚に追加
/251ページ
・:*:・:・:・:*:・ 私は、大学を卒業後、22歳で、地元では有名な大手企業に就職した。 総務部秘書課に配属され、指導係の先輩社員について、社長の第2秘書を1年勤めた。 社長は、当時55歳、三代目の御曹司だったが、行動力があり、リーダーシップを発揮して社員を引っ張っていく尊敬できる人だと思った。 その後、私は指導係の先輩の下を卒業して、専務の秘書を2年勤めた。 専務は社長より2歳年上で、温厚で優しい人だが、ここぞと言う時には決断力のある人だった。 その後、私が25歳の4月、最初の指導係の先輩社員が退職したため、社長秘書になった。 他にも優秀な先輩社員はいたが、2年前に第2秘書として付いていたから、社長が私を指名してくれたんだ。 だけど、それが、この会社での私の終わりの始まりだった。 新人の時は、先輩と一緒だったから、社長と2人きりになる事は滅多になかった。 だけど、今は常に社長と2人きり。 初めは、軽いセクハラだった。
/251ページ

最初のコメントを投稿しよう!