プロローグ

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私が、仕方なく社長の部屋に出向くと、そのままベッドに押し倒された。 だけど、それでなんとかなる程、私はお上品にはできていない。 股間を蹴り上げ、怯んだ隙に逃げ出した。 私は、まだ開けてもいなかった荷物を持ってフロントへ行き、航空券の手配をしてもらって、そのままチェックアウトしてその日のうちに帰宅した。 翌日、秘書課長にセクハラ、強姦未遂を訴えたが、待っていたのは、職務不履行による解雇だった。 2日間の出張を正当な理由なく、1日で帰ってきた事による厳罰らしい。 納得はいかなかったが、あんな社長の下で働くのは、もうごめんだったから、私はそのまま会社を辞めた。 ところが、どこへ行っても、地元最大手の優良企業をクビになったという醜聞がついてまわり、再就職は困難を極めたまま、現在に至る。 無職になって、まもなく1年。 28歳、独身、恋人なし、職もなし。 なんて侘しい人生なんでしょう。
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