初出勤

20/24
4593人が本棚に入れています
本棚に追加
/251ページ
「じゃあ、真下も断るのか?」 「断るも何も、まだちゃんと告白されてないし。 あんな会ってすぐのアプローチなんて、本気な わけないでしょ? そんなに心配しなくても、もう小学生じゃない んだから、大丈夫だよ。」 修ちゃんてば、いつまでお兄ちゃん気分でいるんだろう? 「小学生じゃないから、心配してるんだよ。 真下はしないとは思うけど、またセクハラ社長 みたいに襲ってきたらどうする!?」 「大丈夫だよ。 私の側には、修ちゃんがついててくれる でしょ?」 「……… 」 あれ? 返事がない。 「修ちゃん?」 隣を見ると、また修ちゃんは顔を赤くして、困ったような表情を浮かべていた。 「あれ? 修ちゃん、また照れてる? 私、なんか変な事、言った?」 行きも帰りも、社内でも、ずっと修ちゃんと一緒だから、誰も襲いようがないって言っただけなのに。 変な修ちゃん。
/251ページ

最初のコメントを投稿しよう!