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「佐倉のどかさん、お預かりした履歴書に
よると、ずっと秘書をしていらしたん
ですよね?」
「はい。
社長の第2秘書として1年研修を受けて、
その後、専務秘書として2年、社長秘書として
2年勤めました。」
「大手企業でそのように力量を認められた
仕事をなさりながら、退職なさった理由を
お聞かせいただけますか?」
「これはお話しても信じていただけないかも
しれませんが…」
と前置いて、私は正直にあった事を話した。
「クズ野郎だな。」
「え!?」
それまで紳士的だった社長の暴言とも取れる呟きに、私は耳を疑った。
「いえ。
では、時間を置くのは無駄なので、今、
面接の結果を申し上げます。」
え? そんなのあり?
「はい。」
私は、ドキドキしながら、社長の顔を見つめた。
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