飛鳥魔術学園!

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「やっぱりデカイよなここ。」 学園は初等部からあるだけあってかなりの敷地面積がある。その気になれば3分で迷子になれそうだ。 とりあえず建物の正面に向かって歩いてみると、クラス分けが書かれた掲示板を見つけた。 「俺は…1-Eか。」 それが分かったところでそれがどこだか分からない。 「あの、すいません。」 「はい?」 とりあえず隣にいた人に話しかけてみた。視界の端に見えてたから声を掛けてみたけど、振り向いてみたら物凄い美少女だった。 「あ、えぁ、その…」 余裕でコミュ症発動。女子と会話した経験なんてほとんど無いっての。 しかも美少女となれば経験値0。 「…えっと、大丈夫?」 完全に不審者を見る目じゃないですか。 「ぁ、1-Eってどこ…いや、職員室が先か?…あっと…」 まともに喋れ!俺! 「ちょっと良く分かりませんけど、中に入ればすぐに学園内の案内図がありますから…」 「ども…」 そそくさと逃げるように離れていく彼女を立ちすくんだまま見送った。 はい。フラグ折れた。まだ建物に入ってすらいないのに終わった。 恥ずかしいから今後あの子とは会わない事を祈ろう。
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