飛鳥魔術学園!

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「広っ…どうなってんのこれ…」 案内してもらった訓練場は、建物の中だったはずなのにほとんど外だった。 見渡す限り草原で、入ってきた入り口以外壁どころか地平線も見えない。 「訓練場は空間を拡張する魔術が外壁に掛けられているので広さには困らないんですよ。」 魔術ってすげぇ…これがあればどんなに狭い部屋でも物凄い広さになるじゃん。 「ちなみにこの魔術に必要な魔道具はかなり高価らしいです。学園で使用されているのはここと他に2校だけというのを聞いた事があります。」 なんかとんでもない所に来ちゃった感が否めないんだけど。 「全員揃っているな。それでは続きを始める。」 現れた先生はいくつかの筒を持っていて、そこから出した紙を地面に広げた。 「魔力量は調べられないが、これで得意属性が分かる。まず、私がやって見せよう。」 並べられた紙には意味不明な模様がそれぞれ書かれていて、多分だけど全部違う模様みたいだ。 「私の得意属性は雷。それに対応した紙に片手で触れながらもう片方の手を前に向ける。人がいない方向にな。そして詠唱する。簡単なものだがな。詠唱は一言、『起動』。」 その瞬間、紙に触れていない方の手から電気が迸った。 「このように得意属性の場合はハッキリと分かるように発動する。その属性を持っていなければ何も起こらず、持ってはいても得意属性で無ければ中途半端なものになる。」 すっげぇ!あんなんで電気出せんのかよ魔術って!乾電池もビックリだろ! 「ちなみに、魔力の流れを操作出来れば今のような発動になるが、全く操作しなかった場合はもっと大きな反応が起こる。」 「…あれって、俺がやる時は離れてろよって言ってるよね?」 「多分…」 全員がそれに気付いたのか俺から距離を取った。
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