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「次は風だな。『涼やかなる風よ、ここに来たれ』。」
とんでもないデカさの扇風機が腕に付いてる感じ。夏は便利だなぁこれ。
それも10分くらい続けてみたけど、やっぱり何も感じない。
そこで本を読んでいたら気になる文章を見つけた。
「なになに?詠唱には形、威力、属性を決める最低でも3節からなる、か。」
風の詠唱だと、『涼やかなる』で形を、『風よ』で属性、そして『ここに来たれ』で威力を作ってるらしい。
なら威力を上げる事も可能なんじゃ?
形と属性はそのままで威力を上げる。色々な所を読んで一つだけそれらしいものを見つけた。
「よっし!涼やかなる風よ!全てを吹き飛ばせ!!」
その瞬間、俺の体ごと後ろに吹き飛び壁に叩きつけられた。
「……っ!えほっ!」
予想以上の威力だった。けど収穫があった。
さっきまでは何も感じなかったけど、今使った魔術で風が発生した時体から何かが流れるのを感じた。
おそらくそれが魔力。
「ならこれを繰り返すだけ!やるぞぉ!!」
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