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「っしゃあ!!」
バタバタと登校の支度を済ませ、気合いを入れて家を飛び出した。
学園への登校手段は生徒によって様々で、普通に電車やバスで通う生徒もいれば魔術で飛んで来る生徒もいる。
俺は余裕の徒歩!
オバちゃんに無理言って学園へ歩いて通える場所に家を借りてもらった。
俺の家は両親がいないからそのオバちゃんが親代わりだ。
何度も地図を見て学園までのルートは覚えてる。って言っても歩いて10分もかからないから迷う心配なんかほとんど無いんだけど。
「すげぇ…」
飛んでいる人間なんて日常的に見るけど、いざ自分がその人達が通う学校に通うとなると見え方も変わってくる。
その人達と俺とじゃ文字通り天と地の差がある。
この差がたった3年で埋まるのかって不安も無いって言ったら嘘になるけど、行くからには追いつくんじゃなくて追い越してやろうと思ってる。
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